【Day16】SpeechLinksにかけた思い~オープン大会に一度も通ってない自分だからこそ、感じた課題~
お久しぶりです!
久しぶりのブログ更新となりました。
今日のブログは、ESSスピーチに関わる人に、是非読んでいただきたいです。
(前回のブログでは「次回は恋愛について書きます!」と宣言しましたが、ちょっと別で書きたいことが出てきてしまったので今日はそっちを書こうと思います。)
■SpeechLinksとは?
以下公式ツイッターアカウントから抜粋
【ESSスピーチ界の皆様へ】
初めまして!SpeechLinksと申します。 SpeechLinksは英語スピーチに関わる全ての人が「Link」することを目指すサービスです。 これからこのアカウントで随時、情報公開をしていきます。 皆様の応援が開発者の励みになりますので、是非フォロー・拡散お願いいたします!
まあ、公式ツイッターとか言ってますけど僕が作ったアカウントなんですけどね。
SpeechLinksは、僕が個人的に開発を始めた、ESSスピーチに関わる人のためのWebサービスです。(まだ一般公開はしていません)
簡単に言ってしまえば「Facebookの英語スピーチ版」のようなものを目指しています。
自分の書いたスピーチを登録すると、いろんな人がそのスピーチを読んでくれてコメントしてくれる。
逆に、自分もいろんな人のスピーチを読むことができます。
↓テスト版の実際の画面(今リニューアル中ですが、これより死ぬほど綺麗になっています)
https://twitter.com/speech_links/status/1016641786679185408
■そもそも英語スピーチって?
(ESSの方はこの章飛ばしてください。)
そもそも英語スピーチにそこまで親しみがない人のために説明しますね。
僕は今大学三年生ですが、二年生まで東大のESSで英語スピーチをしていました。
英語スピーチって、一本作るのにめちゃくちゃ時間をかけるんです。
基本的には「半年で一本」。
まずは自分の中で書きたいテーマを洗い出して、
いろんな人とブレストをしてそのテーマを深掘りして、
900wordsほどの原稿を書き上げ、
そのあとまたいろんな人にスピーチを送り添削をもらい、
それを何回も繰り返して原稿を磨いていくわけです。
このあと、デリバリー練習と呼ばれる実際のスピーチをする練習をして、これで半年でワンセット。
東大のESSは、だいたい一年生後期、二年生前期、二年生後期に別れています。
なので、だいたいの人は三本くらいのスピーチを持っているわけですね。
そう!二年間在籍して持ってるスピーチってたったの三本なんですよ!
そして、そのスピーチをどこで披露するかというと、オープン大会というものがあり、各大学は一年に一回自大学主催の大会を企画します。
東大なら「東大杯」という名前でオープン大会があり、全国の英語スピーチをしている人がこれに応募するわけですね。(来年の3/3、本郷の安田講堂にて!)
その中で、予選を突破したスピーカーが初めて、大舞台に立ってAudienceの前でスピーチする権利が得られるわけですね。
人数ははオープン大会によって異なりますが、10人前後であることが多いです。
なので、まとめると、多くの大学では
「オープン大会の予選を突破して、多くの人々に自分のスピーチを聞いてもらう」ということを目標に、
半年に一本くらいのペースでスピーチを書いているわけですね。
(もちろんオープン大会に出る!というモチベ以外でスピーチをやっている人もたくさんいます。)
■SpeechLinksを作ろうと思ったきっかけ
さて、話は戻って、SpeechLinksの話です。
僕がSpeechLinksを作りたいなと思ったきっかけは、自分の個人的な体験が強いです。
実は、僕は全部でスピーチを三本持っていますが、オープンに通ったことがありません。
英語スピーチのいいところでもあり、悪いところでもあるのが、「強い人と弱い人がはっきり別れてしまう」ことな気がしています。
その理由としては、「いいスパイラル」と「悪いスパイラル」が強く存在しているからなのではないかと思います。
スピーチが強い人は、多くのスピーチ大会で評価されるので、自分のスピーチを披露するチャンスがたくさんあります。
なのでフィードバックもたくさんもらえて、「自分のスピーチをたくさんの人に届けられた」ということでモチベーションも持続しやすいと思うんです。
逆に、スピーチで結果が出なかった人の場合。
例えば、自分が半年もかけてめっちゃ磨いたスピーチがオープン大会に全然通らなかった時なんかは、そもそもそのスピーチを披露することができないわけです。
せっかく書いたのに、誰にも聞いてもらえない。評価されない。
だからこそ、次のスピーチへのモチベもわかない。オープンに出すのもめんどくさい。いいや、どうせ通らないし。みたいな気持ちになってしまうんですね。
もちろん、結果が出なかっただけでへこたれて、モチベが下がるなんて…って思う人もいるかもしれません。
僕の友達にも「一時期全然評価されなかったけど、そのあと奮起して今ではグレートスピーカー」って友人は何人もいます。
ただ、その一方で、「スピーチ楽しくないからやめる」と決断してしまった人も、僕はたくさん知っています。
僕はこれとは別の「即興英語スピーチ」が大好きだったので、スピーチに対するモチベーションを維持できていました。
でも、僕の同期には
「一年生の頃はスピーチ楽しくやってたのに二年生になると活動に来なくなる」
「せっかくスピーチを書いたのに自信がないからオープン大会に出さない」
なんて人がたくさんいました。
結局、17人いた東大スピーチセクション二年生の中で、二年生後期のスピーチを書いてオープンに出した人は3割程度だったような気がします。
しかも、他の大学の友人に話を聞いてみると、これは東大に限った話ではなく、他の大学でも同じような状況のところは多々あったようなんです。
■これを解決したい!と強く思った6月
僕は今休学していて、3月からエンジニアとして週5で働いていました。
ただ、6月のはじめに、「会社の業務だけではなく、自分でゼロからサービスを作ってみたい!」という気持ちが強くなりました。
そこで、会社に頼んで週三日勤務にしてもらい、残りの時間で自分のサービスを作ることにしたんです。
色々アイデアを考えた結果、「やっぱり、自分の好きな分野で、自分が使いたくなるようなサービスを作ろう」と思い、英語スピーチ関するサービスを作ることにしました。
SpeechLinksは、名前通り"Link"することを目指すサービスです。
本当はスピーチを書いて発表するのは楽しいはずなのに、一部の人はその楽しさを感じられずにスピーチをやめてしまう。
そこで出てくるモチベーションの低下は
「誰も評価してくれない」
「どうせこのスピーチは強くないから」
みたいな一種の孤独感とか虚無感なのではないかと思います。
でもこれを解決する方法って、オープンに通る通らないと話だけではなくて、
友達や先輩、知らない他大のESSの人でも、
「あなたのスピーチを読んでこんな風に思った!」
「面白かった!」
「感動した!」
「共感した!」
「明日から実践してみようと思った!」
みたいな「ちょっとした繋がり」でモチベーションが持続すると思うんです。
このブログだって一緒です。
更新頻度は下がってしまいましたが、わざわざ一時間以上かけてブログを書くことができるのも、
「これ読んで感動しました!」
とか
「また次も楽しみにしてるね!」
みたいな「ちょっとした繋がり」がモチベーションになるです。(本当に)
SpeechLinksでは自分のスピーチを公開したり、他の人のスピーチを好きなだけ読むことができます。
SpeechLinksがその「ちょっとした繋がり」になればいいなと思って、このサービスを開発しました。
■一度やめようと思ったSpeechLinksの開発
こんなに熱く語っていますが、実は8月〜9月にかけてほとんど開発が進んでいないんです。
6月から開発を始めて、7月中にリリースし、テストユーザー15人くらいに使っていただきました。
本来ならここでもらったフィードバックを活かしてどんどん改修して、一般公開する、という予定だったのですが、
僕の中で「これよりやるべきことがあるんじゃないか」とちょっと思ってしまったんです。
理由としては二つ。
一つ。もともと利益を求めるビジネスモデルじゃないので、収益化しないこと。広告とかもできれば入れたくない。
二つ。どんなに伸びても「ESSスピーチ」の人とターゲットを限定してるのでユーザー数が大きく伸びないこと。
つまり、「これ、趣味の範疇を超えなくね?起業の練習にならなくね?」って気づいてしまったってことですね。
なので、「せっかくスキルもそこそこ付いてきたし、もっと多くの人に使ってもらえる、利益がちゃんとでるサービスを作らないと」って気持ちになってきたんですね。
■でも、結局、おら、スピーチが好きだ!!
そこで一般公開せずにSpeechLinksを放置していたある日、久しぶりにユーザーにのログをのぞいてみました。
実は、誰がどのスピーチをいつ読んだか、いつログインしたか、とかは全部管理画面で見れるんです笑
全然こちらからアクションをしていなかったので、みんなSpeechLinksなんて忘れてるんだろうな〜〜とか思っていたら。
一日に数人ですが、まだ使ってくれている人だいた。
これ、結構意外で、嬉しかったんです。
テストユーザーは「明日から使って欲しい」って僕が言うから使ってくれるわけで。
でも僕が何も言ってなくても、まだ使ってくれている人がいるなんて。
つまり、テストユーザーとして「協力」してくれてるわけじゃなくて、
純粋にユーザーとして使ってくれてる、ってことだなと。
そして何より、僕のスピーチが何人もの人に読まれていて、それが純粋に嬉しかった。
僕自身が、「開発者」としてではなくて、「ユーザー」としてSpeechLinksを使ってみて、嬉しさを感じることができたわけです。
確かに、他のサービスに比べれば収益もユーザー数も伸びないサービスかもしれない。
でも、「誰かに使ってもらえるサービスを作る」っていうのは、僕にとっても大きな成長に繋がるし、
何よりESSのもっと多くの人にSpeechLinksを使って欲しい、と思った瞬間でした。
■ということで、開発を再開しました!
長くなりましたが、現在開発を開始しました。
テスト版のデザインを一新してまとめてリニューアルします。
フィードバックをもとに機能もいじります!
それで、11月下旬に、このSpeechLinksを一般公開したいと思います!!!
さっきの話じゃないですが、SpeechLinksを一人で開発している身としては、
皆さんのフィードバックや応援など「ちょっとした繋がり」が大変励みになります。
今後リリースの詳細や、使い方紹介など発信していくので、是非、公式アカウントをフォローしてください!
では長くなりましたが、SpeechLinksにへの思いは理解していただけたでしょうか?
あと、公式アカウントのDMは解放しているので、質問でも、ご意見でも、愛の告白でも、お気軽にメッセージください!
では!!